| ■ なぜPrivate Brainが必要？ Private Brainには何が必要？ ■ |
| モノと情報が洪水のように溢れ、激動激震の現在社会では、ビジネスはより複雑に、より難しくなってきています。 同じように、個人のライフスタイルも多様化し、何が最適なのか、何を選ぶべきか、何が正しいのかさえわからない日々が続いています。 このような現代社会の中、だからこそ自社や自分以外の第三者に、Private Brain（参謀役、ブレーン、指南役）として側に立っていてもらう必要が出てくるのです。 では、具体的にどんなことでPrivate Brain(PB)を必要とするのか、及び必要とされるPBに求められる資質とは何か、以下にわかりやすい事例を挙げて解説します。事例はあえてビジネス以外のこととし、その内容は「当たり前」と皆様が思われるかもしれません。しかしビジネスや個人生活ではその当たり前が出来ていないということを念頭に置いて下さい。 ＜総合的判断力＞ キックやドリブルの能力がいくら高くても、相手・チーム員・ゲームの流れ・グラウンド状況・その他ゲームに関する全ての事を総合的に判断してボールを扱わないと、レギュラー・メンバーとして試合には出場出来ないであろう。 →PBとは、企業の経営のみならず、ある一つのビジネス取引に関係する全てを360度の視点から見て、総合的にジャッジメント（判断）する能力を有している。利益が出るから売る、金利が安いから借りるなんていう単発的・散発的なことは決して行わない。 ＜コーディネート能力＞ ２０万円のオートクチュールに高級時計と洗練された靴が今日のファッションだが、その組合せ次第ではかえってみっともなくなってしまうであろう。 →PBとは、ビジネスや個人に拘る利害関係者や環境などを理解し、その全体を上手に組合せコーディネートさせることを得意とする。 高価な服装や装飾品という利害関係者を最適に組合せ、ベストコーディネートすることは、ビジネスでも同様である。 ＜ツボを押さえる直感力＞ 時間をかけて丹念に上手に作ったはずの料理も、最後に加える調味料次第で、その味が台無しになってしまうこともある。 →PBとは、何かを作り上げたりビジネスを進めるに付き、その最大のポイントやツボを即座に見つけ出し、押さえることを得意とする。 料理にかける時間や材料費のうち、調味料が占める割合はほんの1/10以下であるが、それが料理の良し悪しを決める最大のツボであることを直感的に見つけ出し、最大の留意と注力を払っていく。これはどんなビジネスでも共通することだ。 ＜緻密な計算能力＞ ゴルファーの多くはスライス(右にボールが曲がる）で悩んでいるが、彼らの練習を見ている限り一生治らないだろう。 →PBとは、ある事象の原因を突き詰め、その一つ一つの繋がりやその効果を緻密に計算し、解決していく。 ゴルフであれば、頭の位置、ひざの使い方、腕の曲げ方、テークバック、脇の絞め具合、トップの位置、ダウンの開始、インパクトの感覚、フォローのスタイルと、全てがそれぞれに相関し合い、それぞれが影響しあっていることを十分に理解する必要がある。 そして、例えばスライスを治すために単に右脇を絞めるのではなく、一つ一つをチェックし、その影響度を測り、計算した上でスウィングを変えていく。 ＜ゲーム理論＞ 一流の将棋士になるには、相手を打ち負かすためのゲーム理論が必要なことは言うまでも無い。ゲーム理論とは、各種作戦と相手の特徴を頭に入れ、自分の一手・十手がどんなゲーム展開になるかを描いていくことである。 →PBとは、ビジネスの展開をゲームと同様の思考で進める能力を有している。どんなビジネスにも消費者、交渉相手、その他の対人とのやり取りがあり、あたかも将棋さしのごとく、その展開を描いて、有利にゲーム＝ビジネスを進めようとする必要がある。 ＜ロジカル（理論的）な考え方＞ マイホームの購入時、不動産屋からの価格提示が希望より高く、「高いから安くしろ」の一点張りで交渉をしている。しかしこれでは希望の価格には程遠いレベルしか出てこないだろう。 →PBとは、ある出来事、交渉、やり取りを、全てロジカル（理論的）に考え、帰納法などの手法で物事を進めていくことが得意である。 もう少し噛み砕いて言うと、「物事を複雑化させず、シンプルにわかりやすくすること」と、「相手の立場に立ち、相手の言葉で、相手が納得するような言動をとる」ことである。 ＜コーチング（引き出す）能力＞ 野球チームで、オールスター張りの一流選手を揃えても、各選手のやる気を引き出し、協調体制に導かないと、Aクラス入りすら出来ないだろう。 →PBとは、ビジネスや個人の生活において、それらに関係する人々の能力を自主的に最大限発揮させることを得意とする。 一方的に「バンドをやれ」、「ここは盗塁をしろ」ではなく、この選手を、チームに協力させながら、且つ、自主的に自分の力を最大限発揮させるように、引き出してあげるのである。 ＜リーディング（誘導）能力＞ 最高のエンジンを備えたパジェロに、最高のドライブテクニックを持っているドライバーを乗せても、方向感覚が鈍ければ道を間違え、ラリーでは勝てない。 →PBとは、企業の強み（コンピタンス）や個人の能力を、ある目標に向って上手に、効率的に導いてあげる能力を持っている。 船も車も、ビジネスも個人の自己実現も、全てある目的地や目標に向っている。この際、どの道を選ぶのか、どの道具を使うのか、どんなやり方がベストなのか次第で、1時間で着く先も1ヶ月かかっても到着しない。 |
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